── SAIL PEOPLE ──
第2世代ポストヒューマン
セイルピープル
セイルピープルはフィンガーフィッシャーが進化した種族である。フィンガーフィッシャーの一部は海辺の生活を推し進め、ついに海に進出するに至った。といってもスイマーのように海中に適応したのではなく、水鳥のように海上に浮かぶ生活様式を手に入れたのだ。フィンガーフィッシャーを特徴づけていた鉤爪をもつ長い両手は、皮膜をもつ翼に進化した。 彼らは翼を帆のようにして海上の移動手段とした。両手を帆とした代わりに、長く伸びた舌が手の代わりを果たした。航海に必要な星の位置や天候の変化を学ぶうちに、必然的に彼らの知能は向上し文明を築くに至ったが、それが社会的に安定するのは長い時間を要した。祖先と異なり非常に好戦的であったセイルピープルは海上の覇権を争い、海を大量の血で染め上げた。長い争いの末に、平和の概念が生まれるまで制御不能な暴力が海上を支配していたのである。
